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2014年12月22日月曜日

11月定例会レポート

12月。冬の寒気がだんだんと顔を出しはじめ、世間は2015年に向けてまっしぐらな今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

こんにちは。趣味はサッカーとダンス、特技はマイクロスリープとセルフカット、横文字ばっかりで英語しゃべれるかと思いきや、しゃべれません。N瀬です。

11月から新規会員となりました。わからないことも多いですが頑張りますのでよろしくお願いします。

さて、だいぶ時間が経ってしまいましたが、11月22日(土)に行われた定例会のレポートです。

①すみだまつり、すみだボランティアまつりの振り返りについて

今回は、主にすみだボランティアまつりのよかった点と改善すべき点を、「当日までの準備」「当日の準備」「おまつり中」に分けて話し合いました。

まず、よかった点として、前日のうちに近隣のBBS会員宅へ資材を運ぶことで、準備がスムーズにいった点です。それぞれの会員が当日現地へ資材を持ち込む場合、電車の遅延や突発的な体調不良により、必要な資材が届かないリスクがありますので、今年からはベースキャンプを現場近くに作り、リスク回避を狙いました。

また、会員以外に5名もの方が活動に協力してくれた点もあげられます。この中にはグループワークに参加してくれた少年も混じっていました。

グループワークのさい、トニーさんが「ボランティアまつりに参加してるんだけど、よかったら遊びにおいでよ!」と誘ってみたところ、せっかくだから手伝ってみたい!と予想外のうれしい展開となりました。

多くの方にBBSを知ってもらうためには、多くの人を巻き込んで活動することがとても大切です。今回のすみだボランティアまつりを成功事例として、今後は関係するボランティア団体と、より積極的に連携を図っていこうというところにまで話が及びました。

一方で、改善すべき点もたくさんありました。主なものは、打ち合わせが不十分であり、特定の担当者への負荷が大きくなってしまった点です。

BBSはボランティア活動ですので、会員は楽しんで活動するものだと思います。なのに一人に対して負荷を押し付けてしまうと、その人は負担感を抱き楽しくないかもしれません。今後は分業化を実施し、すべての会員が楽しんで活動できるよう、組織改革していこうと話がまとまりました。

②研さん活動の企画・立案について

研さん活動とはざっくり言うと、対象少年を支える施設に赴くこと等によって、彼らの生活実態を知り、距離感を確かめ合い、気づきを共有することを目的とする活動です。

次回の研さん活動の内容や日程、場所などを決めるため、幅広く意見を出し合いました。

その結果、少年院や自立支援施設への見学、更生保護に携わる方の講演を聞くことなど、多くの活動案が出されました。

具体的な詰めは、今後さらに話し合っていくことになっています。

12月の定例会は、12月6日に既に行われてしまいましたが、2015年1月の定例会への見学は随時受け付けています。BBSの活動に少しでも興味を持ってくれた方がいたら、ぜひ一度見学に来てみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

2014年11月14日金曜日

ボランティアまつりに出展!

こんにちは。墨田区BBS会事務局です。

すっかり、空気も冷たくなり冬がやってきましたね。

みなさん風邪など引いていませんか?

今回は、先月末に行われたボランティアまつりについてトニーさんから報告が届きましたのでお伝えします。

ちなみに、今回のブログではwebフォントを使ってみました。採用したフォントはGoogleが提供するオープンソースフォント、「Noto」ファミリーの「Noto Sans CJK」です。

ほんわかながらもかっこいいフォントだと思います。読みやすくなったらいいな。。。

ボランティアまつりって?

当会は、昨年に引き続いての参加となりますが、このイベントは今年で29回目を迎えます。

墨田区にあるボランティア団体のうち、社協に登録している団体の有志と会場となっている学校のPTAや町内会の皆さんで催されています。


社協代表の山崎区長の挨拶でいよいよお祭りの始まりです。


クレープ販売!

当会は、昨年に懲りずに今年もクレープを販売しました。

焼き増し?と思うかもしれませんが、今年は、トッピングをバージョンアップして提供しました。

オレオフレーク と キットカットフレーク(イチゴ)にクリームとチョコソースをかけて内容を充実させての販売です。

当日は、どうにか天気も雨とならず、大勢の方が来場してくれました。

こちらも、素早く提供できるようにBBS会員をはじめとするスタッフ総勢8名体制です。

ちびっ子の笑顔に応えるべく一生懸命販売していたら、肝心のクレープの完成写真を撮り忘れてしまいました。。。

販売している場面をまさかのスタッフ同士で再現。

そんなこんなであっという間に片付けの時間に。

目標の完売とまでは至りませんでしたが、一つのチームとして一つの商品を作り上げて、それを提供するという濃密な時間をみんなで共有することができました。

お祭りは楽しいですね。


ボランティアまつりを終えて

今年も無事にイベントを終えることが出来ました。

責任者としては、完売することが当初の目的でした。

が、それでも普段なかなか味わうことのできないイベントの中で、皆で目的を共有し、状況に応じて自ら考えて行動することで、楽しみながら最後までやり遂げることができました。

とても有意義な時間を過ごすことが出来たのではないかと感じています。

イベント終了後には会員宅でまったりと慰労会を行い、自らの想いや考えを出し合い、今後のBBS活動のことや自身の人生のことなど幅広い話題が出ていて、こちらも楽しい場となりました。


最後に

ここで当会にとって非常にうれしいことが。。。

今回のイベントを通じて、新たに2名が当会メンバーに加わることになりました!

気になる方は、「当会について」のページから探し当ててみて下さい。

おわかりになったでしょうか

別の機会にきちんと紹介させていただきますね\(^O^)/

少しずつではありますが、会員の加入を通じて当会自身も成長しています。

さて、年内の活動も残すところあと2回。次回の定例会は、11月22日(土)となっています。

詳しくは、こちらのページをご参照いただくか、事務局までお問い合わせ下さい。

随時、活動見学および会員を募集していますので、お気軽に♪

最後までお読みいただきありがとうございました!


9月定例会レポート




こんにちは、山ちゃんです。


9月13日(土)に定例会が行われました。先月末には一大イベントのグループワークが終わったばかりで、ここら辺でほっと一息つきたいところですが、そうはいきません。

10月には墨田区内で大きなおまつりがあり、当会もBBS会のPRや地域との交流を図るべく参加する予定です。
すみだまつり・すみだボランティアまつり、2つのおまつりについて検討しました。


 10月4日(土)、5日(日)には錦糸公園にて、すみだまつり・こどもまつりが開催されます。昨年は二日間で29万人もの方が来場された、非常に大きなおまつりです。

BBS会や更生保護のPRをするには絶好の機会なので、どうしたら来てくれた人が興味を持ってくれるか、検討を行いました。


そこで今年は説明会を行い、興味を持ってくれた人を対象に、さらに掘り下げてBBSや更生保護についてお話できる場を設けようと思っています。興味のある方はぜひ聞きに来てください。



 次にすみだボランティアまつりです。ボランティアまつりは10月26日(日)に墨田区立第四吾嬬小学校で行われます。墨田区内の様々なボランティア団体が模擬店やバザーなどを出店します。地域のこどもたちや、ボランティアに興味のある方が集まる非常ににぎやかなおまつりです。

当会は昨年から参加し始め、クレープの模擬店を出店しました。(昨年の様子はこちらから)評判は上々で、列ができるほど売れました!とはいえ材料不足なとにより一時的に供給がストップしてしまったりと、せっかく買いに来てくれたのに十分に対応ができなかったこともありました。


ですので今年は昨年の経験を生かして、クレープをさらにパワーアップさせていき、より多くの人たちに満足してもらいたいと思っています。みなさんぜひ買いに来てください!




更生保護活動をさらに充実させるためには、地域の人々の協力や理解は欠かせません。そのためにも更生保護や非行の問題について、まずは知ってもらうところから始めたいと思います。

おまつりを楽しみながらも、一生懸命PRしていきます。みなさんもぜひいらしてください。



当会の目印は緑色のポロシャツです!



※第39回すみだまつり・こどもまつり
 日時:10月4日(土)10時~18時、5日(日)10時~17時
 場所:錦糸公園・墨田区総合体育館


※すみだボランティアまつり
 日時:10月26日(日)10:30~14:30
 場所:墨田区立第四吾嬬小学校

2014年9月13日土曜日

料理教室グループワークを振り返って

墨田区BBS会事務局です。

まだまだ残暑が続きますが、夜風はだいぶ涼しくなり秋めいてきましたね。

先月末に行われた本年度のグループワークについてよこぴーからレポートが届きましたので、さっそくお届けします。


料理教室レポート

みなさん、こんにちは。

よこぴーです。

8月30日(土)に墨田BBS会の恒例行事でもあるグループワークを行いました。

グループワークには対象の少年を始め、墨田区保護司会、墨田区更生保護女性会、 都内のBBS会員の方々が参加してくれました。

ご参加いただき有難うございました。

会場は、八広「吾妻の里」で行われました。

当日の朝方、雨が降っていたため天気の心配がありましたが会場に到着する頃には 雨も上がり陽が指していたので安心しました。


アイスブレイキング

参加者の方々が会場に集まり開会式後、外に出てレクリエーションを行いました。

今年のレクは、ゲーム形式で互いの名前を呼び合う事やフラフープを使い身体を動かすレクを行いました。

やはり外で身体を動かすのは気持ちが良いですね!

皆さん盛り上がっていたのではないでしょうか。


手作りバター

レク終了後、室内に戻り休憩後、隣の調理室へ移動。

いよいよ、お土産作り・料理教室の時間です。

まずは「バター作り」(後にお土産となります。)。

バターは食べたことあるけど…初めて作る方々がほとんどでした。

が、ペットボトルと生クリームさえあれば完成することができます。

ただ、生クリームからバターを分離させるためにペットボトルを振る必要があるので、少し腕が疲れます(笑)

当日は、全員失敗する事なくバターが出来上がり参加者の方々には好評だったと思います。


いよいよ料理教室

お待ちかねの料理教室ですが、今年のメニューは「カレーライス」「サラダ」「スープ」「デザート」 です。

一見シンプルメニューで簡単そうなのですが、普段家庭で作る方法とは少し手間がかかります。

例えば、ご飯は電気釜では無く鍋に直接火をかけて炊いたり、サラダに入れるシーチキンは よく売っている缶詰の既製品は使用せずマグロの柵から油で煮詰めて調理したりと出来る限り自分達の手で1から 作っていきました。

<ガスで炊いたご飯はお米のうまみが引き立ちます。>

<オリーブオイルで熱することでマグロから本格シーチキンに>

いつもとは勝手が違う手順でしたが、みんなで協力して最終的に決められた「メニュー」を作っていきました。

確かに既製品を使う事もアリなのかも知れません。

しかし、自分達で素材から料理を作り上げて行く事に意味があると考え、料理の具材の発見や出来上がった時の感動・達成感も数倍になったのではないでしょうか。


最後に

私はBBS会に入会し今回初めてのグループワークとなりました。

最初はガチガチに緊張していましたが、少年たちから話しかけてくれた事もあり、楽しく過ごすことができました。

しかし、楽しく過ごすことも重要ですが、限られた時間の中で少年たちにとって有意義な体験を提供できるかもグループワークにおいて重要な意義を持っています。

今年度のグループワークでも改善すべき点はいくつか残りました。

来年度のグループワークはより良いものに仕上げる為今後も努力していきたいと思っております。

最後までお読み頂き有難うございましたm(__)m


事務局より

皆さん、いかがでしたでしょうか。

よこぴーのグループワークを通じて感じた思いが伝わってきたのではないでしょうか。

参加した少年たちにもこの思いが届いたことを信じて、次なる活動に進んでいきます。

10月は、2つのお祭りに参加予定なので、ただいま準備真っ盛りです。

私たち、BBS会の活動にご興味・ご関心をお持ちの方は、ぜひ一度見学にお越し下さい。

ご興味がある方は、一度見学に来ていただくか、もしくは、事務局までお問い合わせ下さい。

見学ご希望の方は、お手数ではございますが、オンラインフォーム または、 sumidabbs@gmail.com まで事前に申請をお願いします。

2014年8月10日日曜日

7月定例会レポート

はじめに

先日7月19日、すみだボランティアセンターにて開催した7月度定例会のレポートをお伝えします。

    この日の活動サマリー

  • 8月に予定しているグループワークのミーティング実施
  • 社会を明るくする運動 中央集会への参加

それではまず、グループワークミーティングからお伝えします。

 

グループワークミーティング

グループワークは1年を通してもっともテンションのかかるイベントです。

テンションのかかる最大のキーは、机上の空論ではなくフィジカルをともない、少年たちと実際に関わるイベントだからでしょう。

グループワークの目的は、会員と少年がグループになって、1つの目的に向かって楽しみながら助け合うことです。

このグループワークを介し、少年の日常生活において接点の無い人々や社会に触れ、多様な価値観を知り、新しい体験を得てもらう。

結果、少年の長い人生を歩む道程に、グループワークを通じてヒントや気づきを提供できればと、皆でミーティングを進めていきました。

わたしたち会員のメンバー構成は社会人が主です。月に一度とはいえ一カ所に集まってのミーティングは貴重な時間。この貴重な時間の何割かが、連絡事項、確認事項、状況報告といった庶務で消費されており、“時間の使い方”に疑問を感じていました。

オフィスや学校といった毎日顔を会わせる環境であれば、少しづつの空き時間を使って、このような庶務をササッと終わらせることでしょう。しかし、ほぼ一ヶ月顔を合わせないわたしたちは、積もり積もった庶務を定例会で対処する傾向があり、直接会える貴重な時間を無駄に使っていることに気がついたのです。

これでは面と向かってミーティングできる貴重な時間に無駄が生じてしまう。そこで今回の定例会は作業改善を経て開催しました。

改善の目標は“その日までにできることはリモートで終わらせること”。これをゴールとして進めました。

具体的には連絡できること、確認してもらうこと、意思疎通できること、わざわざ会って話し合うまでも無い事柄すべてを、事前にメールやコラボレーションツールで潰しておくことです。

改善の結果、充実したミーティングの手応えがある程度感じられました。これまでの定例会では終盤に問題が発生しても、タイムアップにより問題自体うやむやになる傾向でしたが、今回の定例会は時間に余裕を持って終えられました。

時間を有効に使えるようになった副次的作用として、問題がより鮮明になり、宿題もそのぶん多くなってしまいましたが・・・まぁこれは不明瞭の怖さが無くなり、問題が明確となるので、ポジティブにガンガン潰していこうと前向きにとらえています。

つづいて、社会を明るくする運動 中央集会に参加した様子をご紹介します。

 

社会を明るくする運動 中央集会 参加

何度か当ブログにて紹介していますが、まだご存知でない方のためにも、この運動についてご説明します。

社会を明るくする運動
”社明(しゃめい)”とも呼ばれるこの運動は、法務省主唱の下、全国各地域の市区町村、保護司会、更生保護女性会、BBS会などが推進委員会を結成し、「犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ」をモットーに、少しでも多くの地域の皆さんに更生保護の重要性と必要性についてについての理解を求める草の根運動です。 今年で64回目になりました。

もっと知りたいという方は、下の画像をクリックして法務省のHPをご覧ください。


微力ながら当会も更生保護活動団体のワンピース、自転車整理、駐輪場案内、入場整理などを手伝いました。

空きっ腹では力が出ないだろうと、保護司会、更生保護女性会の方から、おにぎりとお茶の差し入れをいただきエナジーチャージ!炎天下にへばることなく、お手伝い完走。

なお、当会会長のやまちゃんが、壇上の列席に加えていただけたのですが、借りて来た猫のようにちんまりしていたことは内緒です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

2014年7月13日日曜日

研さん活動「非行少年の立場から見る更生保護のあり方」を振り返って

墨田区BBS会事務局です。

セミも鳴き始めて、すっかり夏ですね。

今月末の隅田川の花火大会が楽しみです。

6月の研さん活動について担当のトニーさんから報告が届いていますので、さっそくお伝えします。

研さん活動の内容

今回の研さん活動は、NPO法人セカンドチャンス!の方を講師にお迎えして、ご講演と意見交換の2部構成で行いました。

今回のテーマは、

「非行少年の立場から見る更生保護のあり方」

少しでも非行少年と呼ばれる少年たちの気持ちや立場について偏見や思い込みを捨てて向き合っていくことの必要性や重要性を考えてみることにしました。

<第1部・講演>
講師の方から主に2つのことについてお話を伺いました。

1つ目は、非行に走った契機や立ち直ったきっかけといった激動の10代について。

  • どのような中学校、高校生活を送っていたのか?
  • なぜ少年院という特殊な環境に送られることになったのか?
  • 卒院後にどのようにして社会の一員として更生することが出来たのか?

  • などなど…多くの方にとって普段、生活をしていはまず伺うことが出来ない世界について赤裸々に語っていただきました。

講師の方の歯切れのよい説明から浮かび上がってくる臨場感が参加者にひしひしと伝わっていることが感じ取れました。

2つ目は、NPO法人セカンドチャンス!の設立経緯やその活動内容などについて。

率直に、BBSよりもより近い距離で少年たちと接していることについて、どこかでうらやましいと感じると共に、その存在の必要性について認識させられました。

それにも増して、驚いたのは講師の方の懐の深さです。最後まで爽やかな笑顔が印象的でした。

セカンドチャンス!の今後のますますのご発展に期待するだけでなく、当会も設立の経緯は違えど友好的な協力関係を築いていけるようにしたいです。

このような貴重な情報を得た後で…小休止を踏まえたかったところですが、予想以上に質疑応答が盛り上がり、休む間もなく次の部へ。

<第2部・意見交換>

何について意見を出し合ったのか、といえば

  • 卒院者(少年院を出院した者)たちについてどのようなイメージを抱いているのか?
  • 卒院者が社会に出たときに困ることは何だろう?
  • 卒院者に対して、家族、友人、ひいては地域住民はどのような支援をすることができるのか?
  • 非行少年を生まないために、家族、友人、ひいては地域住民はどのような支援をすべきなのか?

  • といったテーマについて。

抽象的なものから具体的なものへ。立ち直り支援のアイデアから非行防止の支援のアイデアへという流れで話し合いを行いました。

参加者から短時間で4つものお題について十分に考えることなんてできないといった意見もありました。

主催者としては、酷なことをしてしまったなと思いました。実際、会員からも意見をまとめる時間が足りない、という悲鳴が…。

しかし、おそらく多くの方が日頃考えることがないであろうテーマについて、少々強引にでも考えてもらうことを狙いとしていましたので、参加者のみなさんがめげずに一生懸命あれやこれやと意見を出し合っている姿を見て、次につながるはずと感じたのも事実です。

気が付いてみれば、終了予定時刻に…。

私を含め、参加した会員から感想が寄せられていますので、掲載します。

参加者の記念写真は最後に掲載してあります。


会員の感想

<やっさん>

・今回の研修会で学んだこと
グループセッションで色んな意識があるのだと学んだ。

自分の子供の周りに、非行少年がいると仮定した思考実験にて、自分の子供には
「あんなふうになっちゃダメよ」
「友達になっちゃダメよ」
「自分の子供は守らなきゃいけない」
「非行少年は自業自得よ」
と諭すという意見があった。

この意見を聞いて、
「我が子は守る」
「我が子以外はどうなってても知らない」
「自分と関係ない子供は見捨てても構わない」
という思いが隠れているように感じた。

  核家族の存在ですら危うい個人主義が躍進した現在、地域社会の体が既に崩壊していると実感しているから上記意見は特に過激と思わない。

・気が付いたこと・感じたこと

更生するビジョンを思い描き、それを信じ、サポートし、実践を促すことで変化を待つというフローは、夢を叶えるフローに似ていると感じた。

他人に影響を与えようと奮闘しても、それはエゴであり、思いが通じない、思ったように動いてくれないと、不信に陥り、裏切られたと勝手に思ってしまう、という点は我が意を得たりであった。

自身の経験から諦観を体得された講師は仏教徒のように思えた。


<トニー>

・学んだこと
講師の方が非行に走った理由も立ち直った理由も、「自分の存在を肯定してくれる人や場所によるものが大きいこと」を学んだ。

もっとも、褒めているだけじゃダメなことも事実なので一筋縄にはいかない。彼らと打ち解けるためには、自然体で(これが一番難しい…)振る舞うこと。期待しないこと。でも、見放さないこと。心の中で自らが鬼になって、少年と”だるまさんが転んだ”をしている感じで接すればいいのかな。

・気が付いたこと・感じたこと
とくに非行に走った少年が更生するきっかけには、「メンターとの出会い」と「明確な目標設定を立てること」の2つの柱が重要なのかも知れないと感じた。

人生の岐路を諭してくれる存在(メンター)と自分の意思で航路を設定できるだけの自信や経験・知識

こういった2つの柱が備わってはじめて、社会の一員としての旅路に出て行くことができるのではないだろうか。このことは、非行少年だけに限らないことだなと、ふと実感した。

<やまちゃん>

講演をお聞きして、中でも、少年に対していろいろな選択肢を示してあげるのが重要だ、という話が印象的でした。

世の中には様々な世界や遊び方があって、様々な生き方があって、様々な人がいる、ということを少年に対して教えてあげるのです。
少年たちの多くは、物事を十分に知らないままに、非行の道に走ってしまいます。そのような少年たちへ、非行の道も一つの道ではあるが、それ以外にもさまざまな選択肢があるのだということを教えてあげるのが更生保護に携わる人間として、また大人としての役割だと思いました。

それらを知ったうえで、最終的にどの道を選ぶかは少年が決めることではありますが、周囲は少しでも少年が生きやすい道を選べるように、サポートしてあげなければなりません。すんなりと道を選べる子はそういないでしょう。それでも懐深く、長い目で信じてあげたいです。

BBS会でもグループワークなどを通して、少年に新たな世界や価値観を示してあげられればと思います。

グループディスカッションでは、多くの方が保護司さんなど更生保護に携わる人たちでしたので、少年に対するネガティブな印象はありませんでした。
しかし、更生保護の枠を離れて一歩外に出てみたらきっと、非行少年に対する偏見で満ち溢れているのだと思います。

非行の問題は、単に治安だとか、秩序だとかの問題ではなく、社会全体の問題だと考えています。「子は社会の宝」ともいいますが、その「宝」を大事に育てていくために、非行少年に対する考え方や接し方を社会全体で考える必要があるのだと感じました。今回の研修会は一般の方にも告知していましたので、これからもこのような学びの機会を地域にアピールしていきたいと思います。

<よこぴー>

今回の研鑽活動に参加し改めて少年達への支援する事の難しさを知る事が出来ました。

講師の方からも貴重な話を聞けて、今後もBBSで活動する上で良い経験になりました。
ありがとうございました。


あとがき

短時間の活動でも、それぞれの会員が思い至るところは様々ですね。

当初は、3部構成にして、さらに即興寸劇を行うといった考えもありましたが、準備不足で実現に至りませんでした。次こそは…。

私がBBS活動を行う上で思い描くのは、少年たちが困った時にちょっと立ち寄れる”とまり木”みたいな存在です。

今回の研さん活動で学んだことを8月のグループワークで生かせたらと思っています。

これからも地域社会の一員として、私たちはBBS活動を通じて「微力」な活動を続けていきたいと思います。

当会の活動に興味・関心をお持ちの方は、ぜひ一度見学にお越しください。
見学の申し込み・お問い合わせはこちらからお願いします。


今回参加していただいたみなさんと

最後までお読みいただきありがとうございました。

2014年7月6日日曜日

墨田区保護司会総会



こんにちは。やまちゃんです。


5月26日(月)に墨田区保護司会総会が開催され、墨田区BBS会を代表して山崎が出席してまいりました。(保護司とは?)


 総会は滞りなく厳粛に進み、終盤には来賓祝辞の機会も頂いて、僭越ながら会を代表して挨拶をさせていただきました。伝統ある団体の総会で挨拶するだけでもプレッシャーですが、ましてやこんな若造が壇上に立つなんて・・・、と緊張しっぱなしでした。ただそれでも若造なりの気持ちを伝えられればという一心です。


 挨拶では日頃の感謝の気持ちとともに、今年の当会の活動をPRしつつ、保護司会とBBS会、そのほかの多くの団体と協力して更生保護に取り組んでいきたいと伝えました。


それぞれが独立して活動を行うのではなく、関係諸団体が有機的に連携し、あらゆる面から少年に対してアプローチしていくことが重要だと思います。当会がその呼び水になれるように活動をしてきたいです。



 総会後の懇親会では、様々な方とお話する機会があり、個人的にも今後の会の活動を考えていく上でもとても勉強になり、また、
活動への案内や新たな団体との連携の模索などもありました。

今年で3年目を迎える当会ですが、発展なくしては維持していくこともままなりません。

これほど多くの団体から声をかけていただき、とてもありがたく思うと同時に、多くの方々がBBS会へ期待をかけて下さる熱意を感じ、身の引き締まる思いです。


期待にこたえられるように今後も精進していきます。

2014年7月5日土曜日

第64回社会を明るくする運動スタート ~駅頭決起集会~

墨田区BBS会事務局です。

今年も7月1日より「社会を明るくする運動」強調月間がここ墨田区内でも開始されました。

1日早朝、JR錦糸町駅北口で行われた駅頭決起集会の様子とともに、墨田区各地で実施される活動の内容についてお知らせいたします。


社会を明るくする運動って?

昨年度もこのブログ上でお伝えしたかとは思いますが、まだご存知でない方のためにも、この運動についてご説明します。

社会を明るくする運動
”社明(しゃめい)”とも呼ばれるこの運動は、法務省主唱の下、全国各地域の市区町村、保護司会、更生保護女性会、BBS会などが推進委員会を結成し、「犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ」をモットーに、少しでも多くの地域の皆さんに更生保護の重要性と必要性についてについての理解を求める草の根運動です。 今年で64回目になりました。

もっと知りたいという方は、下の画像をクリックして法務省のHPをご覧ください。


駅頭決起集会の様子

早朝に、山崎区長をはじめとする、推進委員会のメンバーで社明運動のPR活動を行いました。

早朝の錦糸町駅です。ここの人の流れは区内随一かもしれません。あっという間にPR用のティッシュがなくなってしまいました。

お馴染みになりつつある緑色のポロシャツを着ているBBS会員の姿も見えますね。

解散前に集合写真をパシャリ

というわけで、今年も無事に社明運動スタートです。


墨田区での社明運動スケジュール

一部すでに終了してしまった地域集会もありますが、以下の通り区内で社明運動が実施される予定です

表記は、日時・内容・場所の順となっています。

<地域集会>

  • 7月2日(水)18時~20時 「本所警察署少年係の講演」 区立 堅川中
  • 7月5日(土)13時~14時30分 「フーガ墨田・本中サッカー部によるフットサル試合」 区立 本所中
  • 同日 14時30分~16時 「"子どもたちを大人の犯罪から守ろう" 講演:竹花 裕氏、本所警察」 区立 墨田中
  • 同日 15時30分~16時30分 「"応援します あなたの子育て" 講演:吉田 さゆり氏」 区立 江東橋児童館
  • 7月10日(木) 18時30分~20時30分 「"幸せになる条件" 講演:佐藤 大英氏」 区立 立花中
  • 7月12日(土) 9時~10時 「荒川河川敷清掃」 京成八広駅すぐ木根川橋下
  • 7月16日(水) 10時45分~12時20分 「"万引きについて "講演:向島警察」 区立 梅若小
  • 7月17日(木) 18時30分~20時30分 「寺島中吹奏楽演奏、講演:原口 雅代氏」 区立 寺島中
  • 7月20日(日) 15時~終わり次第解散 「地域の『夜点風景』」 かつら児童遊園

<中央集会>

  • 7月19日(土) 13時30分~17時 「映画鑑賞『大地の詩』~留岡幸助物語~、作文発表ほか」 曳舟文化センター

映画のみどころ:「家庭学校」を作った留岡幸助の生涯をつづった物語。明治時代も現代も子を育てるために必要なのは「母親の愛」であることをテーマにしたヒューマンドラマです。
詳細:映画「大地の詩」公式サイト

『大地の詩 -留岡幸助物語-』予告編

私たちBBS会員も中央集会の会場におりますので、緑色のポロシャツを見かけた際は、お気軽に声をかけて下さいね(*^_^*)



2014年6月29日日曜日

WIPSSにおいて講演の機会をいただきました。

こんにちわ!

あっちゃんです。

先日の6月14日(土)、墨田区BBS会を代表して、WIPSS(所長:石川正興教授)で講演の機会をいただきました。


WIPSSとは
正式名称:早稲田大学社会安全政策研究所
当機関は、その名の通り、社会の安全のためにいかなる政策を実施すべきかについて日夜研究を行っているそうです。

今回のテーマは、非行少年の更生支援に関わっているBBS会現状について。

WIPSSが実施する研究のうち、独立行政法人日本学術振興会科学研究費助成事業基盤研究「子どもの非行・虐待防止のための地域社会ネットワークの実証的研究」(というちょっと長めのタイトルですが、、、)の一環として取り上げられることになりました。


発表団体は、早稲田大学広域BBS会、渋谷区BBS会、そして、われわれ墨田区BBS会の3会でした。

当日は、法務省東京保護観察所、元警察官僚、大学研究者、都内BBS会など、さまざまな方が出席され、活発な質疑応答が行われました。

  • 学生会員を確保するには?
  • 財政的な支援を獲得するには?
  • 活動を開拓して行くためには?
  • 警察の少年課との連携を進めてはどうか?
  • BBSの法人化を検討してはどうか?

  • などなど、発表と質疑が行われました。

講演会後は、懇親会も行われ、より深いお話をしながら、垣根を越えた議論をすることができました。

今後とも、大学や近隣BBS会と連携しながら、少年の更生支援のために活動していきます。皆さんもぜひご一緒に!

最後までお読みいただきありがとうございました。

2014年6月16日月曜日

平成26年度墨田区更生保護女性会総会



みなさんこんにちは。やまちゃんです。

 去る5月13日(火)に墨田区更生保護女性会の総会が開催され、墨田区BBS会を代表して出席してまいりました。

 墨田区更生保護女性会には常日頃お世話になり、3月に行われた当会の総会にも、多くの方に出席していただきました。誠にありがとうございました。


 今回は私が今年度に会長に就いてから、はじめての他団体の総会への出席で、墨田区更生保護女性会の会員の多さとそのエネルギーには圧倒されるばかりでした。

 墨田区更生保護女性会の活動は更生保護活動に加えて、子育て支援や着付け教室など多岐にわたり、地域社会を様々な面から支えられています。会員数約1,000名の大きな団体でありながら、全員が高い意識をもって取り組まれていることがひしひしと伝わってきて、頭の下がる思いでした。


 また、総会の日の数日前は「母の日」でした。

 母の偉大さに改めて感謝をする日である、というのが一般的だと思いますが、墨田区更生保護女性会の皆様も、墨田区の地域社会を暖かく見守ってくださる、優しくも厳しい「地域の母」であるように感じております。当会も様々な面でサポートしていただいており、皆様方の偉大さは身に染みております。これからもお互いに協力しながら、活動を行っていきたいです。





2014年6月9日月曜日

セカンドチャンス!高坂朝人さん講演会

こんにちは。やまちゃんです。

5月10日(土)の定例会終了後に、調布・狛江地区保護司会主催で行われた、セカンドチャンス!高坂朝人さんの講演会に出席してまいりました。



  • NPO法人セカンドチャンス!とは
  • ・・・少年院出院者が経験と希望を分かち合い、仲間としてともに成長することを目的とした自助団体で、交流会や合同合宿を通して少年たちと交流し、更生のサポートをしています。
    参考:NPO法人セカンドチャンス!ホームページ

  • 講演者;高坂朝人さんプロフィール
  • ・・・広島県出身。知的障害者ケアホームで働くかたわら、愛知県BBS連盟運営委員・尾張旭BBS会事務局長、東海・非行と向き合う親たちの会(ひまわりの会)世話人、NPO法人セカンドチャンス!副理事長などを務められ、更生保護活動に尽力されています。
    日々の活動は「高坂朝人の真心リレー」ブログにて公開されています。


    当会でも6月21日(土)にセカンドチャンス!から講師をお招きして研修会を行います(詳細はこちら)。
    ご興味のある方はぜひご連絡ください!


    さて、今回は元非行少年の立場から非行に走ってしまった経緯や更生へのきっかけについてのお話をお聞きし、その中でも印象に残っているエピソードについて報告をします。



    ①非行も更生も入口は同じ!?

    今回は元非行少年の方の講演会ということで、どうして非行に走ったのか?どうして更生を目指すようになったのか?という点についてはとても興味がありました。

    高坂さんは、自身の過去を振り返って、「勉強や部活で挫折し、自身の居場所がないように感じていたときに、悪いことをしたり先生に反抗すると周囲から『お前すごいな!』と認めてもらえたことが、非行への一歩だったのだろう」と言っていました。

    逆に、更生へのきっかけとなったのは、子どもができて自分が父親になるということを想像したときにこのままではいけないと感じたこと、老人ホームで働いていたときに、周囲の方々が優しく接してくれたことだったそうです。

    このお話を聞いて、非行に走るきっかけも更生を目指すきっかけも変わらないのだと感じました。

    どちらも、集団の中で自分自身のことを認めてもらえた、あるいは出番や居場所ができた、ということだったように思います。

    結果的にそれが社会的に「良い」か「悪い」かの違いで、その根本にあるのは、人から認められたいという、誰もが持っている思いなのではないでしょうか。


    ②親友の存在

    現在更生保護にかかわっていると、少年の更生のために昔の仲間との関わりはなくしたほうがよいという話も耳にします。

    しかし、周りからみれば確かに「悪い」仲間ではありますが、その少年にとっては青春時代をともに過ごした「大切な」仲間でもあるのです。

    高坂さんは昔の仲間とは今でも交流があるそうです。昔は一緒に「悪いこと」をした仲間ではあるのでしょうが、今は全員働いて「真面目に」生活しているそうです。その仲間たちの存在も自身が更生をする上での支えになったと言っていました。

    最初から「悪い」と決めつけて、ばっさり切ってしまうのではなく、これからの人間関係も少年自身で選んでいけるようにしていくことが更生するうえでも重要なのかもしれません。


    ③更生保護において大事なこと

    高坂さんは更生の過程で、数多くの保護司さんや少年院の教官の方とも関わってきたそうですが、心を開くことはなかなかなかったようで、極端に言えば、敵のように見えることもあったそうです。

    多くの教官が「君の夢はなんだい?」「将来は何になりたい?」と一方的に聞いてくるばかりの中、少年院で一人だけ心を開いて接することができた教官がいらっしゃたそうです。

    その教官の方は、むしろ自分自身の夢を高坂さんに語ったそうです。その夢がなんとも変わった夢だったそうですが、その時に一人の人間として接してくれていると感じて、高坂さん自身も気兼ねなく自分の夢を語ることができたそうです。

    更生保護をする人間とされる人間という立場の中で、その形にばかりこだわってしまうと、本当に心を通わせるのが難しくなってしまうのかもしれません。

    一人の人間としてこちらから心を開いていかないと、相手も心を開いてはくれません。今回の教官は、高坂さんを一人の人間として認めた上で、自ら心を開いて歩み寄っていきました。

    単なる対象少年としてばかり見るのではなく、相手を尊重する思いを持つこと、そうして初めて更生保護の取り組みが始まるのではないでしょうか。


    ④「恩送り」の気持ちを胸に

    現在、高坂さんはご自身の経験を生かして、非行防止のための講演や非行少年の付添人といった幅広い活動に取り組まれています。

    そんな高坂さんですが、活動をする上で常に胸の奥に秘めている一つの想いがあるそうです。

    その想いとは、「恩送り」の気持ち。

    「恩送り」とは受けた恩を本人に返すのではなく、ほかの誰かに恩返しすることです。

    高坂さんはこの恩送りという言葉を胸に現在も非行少年のサポートに尽力されています。

    この「恩送り」という言葉がとても印象的でした。

    一人で大きくなった人はいません。誰もが多くの人に支えられて育ち、大人になって死ぬまでも恩を受け続けるのでしょう。

    その恩を自覚し、自分の大切な人や仲間、そしてこれからの世代に返していくことは社会の成員としての義務なのかもしれません。

    「恩送り」の気持ちの循環が温かな地域社会を形作っていくのではないでしょうか。


    ⑤最後に

    当会で行っているBBS活動もその循環の一つであると自負して取り組んでいます。

    これからも多くの人に当会の活動を理解してもらい、携わっていただけるように精進してまいります。

    普段は更生保護を行う側の方々からお話しを聞くことが多く、元非行少年の方からのお話はまた違った内容でとても勉強になりました。

    今月の当会主催の研修会もまた別の方にお話しいただく予定ですので、高坂さんとは違った思いや人生をお伺いすることができると思います。とても楽しみです。

    最後までお読みいただきありがとうございました。